習得段階に応じて日本語個別指導 校内に「小さな国際化」
出入国管理法の改正により、県内でも外国人住民と、それに伴う外国人児童生徒の数が増加傾向にある。日本語の指導を必要とする児童も増えており、宇都宮市教委や市立小中学校は、日本語の習得段階に応じた指導を実施している。講師の不足や個別指導の難しさがある一方、外国人児童らが在籍することが、子どもたちの国際理解につながるとの見方もある。
日本語の指導を必要とする児童に、学校に入る前の初期指導を行う「はばたき教室」の風景だ。市教育センターで、生活に使う言葉や学校の決まりなどを教える。40日間で、小学1年生に最低限必要な能力を身につけることを目指す。1クラスの人数は、1〜8人程度。
「はばたき教室」を巣立った児童らは、各小中学校に通う。各校に派遣された講師から児童らの母語で年間70〜105時間の指導を受け、その後は市国際交流協会員の日本語ボランティアが来校し、日本語で指導する。
各校での指導は基本的に1対1。学習の進行状況によって各段階の指導期間を延長するなど、きめ細かい対応をしているという。
ラベル:外国人児童